ファッションの変化 ― ヴィーガン・シック(Vegan Chic)

= お知らせ =
  2010年2月、イスラエルは犬猫に限らず、全ての毛皮取引禁止を可決しました。
  2009年5月、欧州連合(EU)はアザラシの毛皮(肉、皮も含む)の取引を、「残酷」という理由で禁止する法案を可決し、同年9月より施行に移りました。尚アメリカではすでに禁止されています。


毛皮衰退のムーブメント − かつて毛皮はエレガンスの代名詞でした。しかし欧米ではすでに、これは過去のイメージと化しています。今では毛皮=残酷のイメージがつきまとい、エレガンスどころか下品の代名詞となりつつあります。

 実際ファッションをリードするセレブリティと呼ばれる女優や富裕層たちの多くが次々に毛皮を脱ぎ、ヴィーガン・シック・ファッションに移行しています。一見”毛皮を着ている”ように見られるセレブリティもいるでしょう。しかし実はそれはフェイクファーであることが多いのです。例えばヴィクトリア・ベッカム夫人が着ている”毛皮”も、全てフェイクだそうです。

ブランドの毛皮撤退 − ファッション・ブランドも次々に脱毛皮宣言をしています。ヴィーガン・デザイナーであるステラ・マッカートニーはもとより、既に廃止しているところに、ジョルジオ・アルマーニ、ダナ・キャラン、ラルフ・ローレン、ジェフリー・ビーン、H&Mなどがあります。またカルバン・クラインも2008年春コレクションからの撤廃を発表し、セレブリティ衣装を手掛けるマーク・バウアーは毛皮だけでなく、レザー、スエード、ウールの撤廃も発表しました。

真実を知らない日本人 − 日本ではまだまだ毛皮が氾濫しています。ほとんどの日本の女性は毛皮が生きたまま剥がされるとは知らないでしょう。そして安い毛皮の多くが、実は中国産の犬や猫であることにも無知でしょう。

 安いダイヤモンドを手に入れた女性が、そのダイヤモンドのせいで、アフリカの紛争で多くの人々が手足を切り落とされた事実を知ったら、そのダイヤを自慢できるでしょうか?毛皮は中国産であろうと、カナダ産であろうと、傷のない美しい毛皮を得るために、大抵は生きたまま剥がされているのです。そのような事実を知って、まだ毛皮を着て自慢気に歩くことができるでしょうか。

 たとえそのような残虐さに無関心な人でさえも、もはやイギリスでは人々の反感を恐れて、毛皮を着て歩けない雰囲気が漂い始めています。有名人ほどその傾向が強いのは、ファンを失うことを恐れているのでしょう。

 欧米から日本を眺めると、やはり日本にはまだまだ既存の文化を覆す力も発言権も低いようです。先入観にとらわれず、一人一人が頭と心で考えて発言できる欧米の開かれた社会はやはり素晴らしいと思います。アメリカ、イギリスでのベジタリアニズムの急速な拡大は、こうした社会の背景もあるでしょう。

 ファッションが欧米主導である以上、日本にも着実にこの波がやってきます。多くの女性がビジネスのために作られた報道やブームに扇動されず、各自の良心で考えて選択することを願っています。


  ベジタリアニズムとヴィーガニズム
  倫理的理由
  環境保護という理由
  毛皮廃止ブランド