屠殺までの真実

牛、乳牛、子牛

麻酔なしの烙印と去勢   子牛たちはまだ幼いうちに烙印を焼き付けられます。あまりの痛みに泣き叫び、もがき苦しみます。 睾丸は麻酔も鎮痛剤も使われずにむしり取られ、角は切り取られるか、焼き取られます

過酷な環境と大量の抗生物質   一年経つと、巨大な糞と泥の肥育場に何千という単位で詰め込まれます。過酷な長旅から手足が麻痺し、死に絶える牛もたくさんいます。
  牛を太らせるための不自然な飼料は、慢性的な消化器の痛みをもたらします。内臓が腐敗し、破裂する牛もいます。
膨大な肥料でもたらされるアンモニアやメタンガス、その他有毒な科学物質が飼養場に充満し、牛たちは慢性的な呼吸器官系疾患を患い、 呼吸困難に陥ります。 そして早く成長し、この悲惨な状態にも耐えられるよう、ありとあらゆる薬剤が投入されます。 病気になれば獣医に診てもらえるどころか、屠殺場まで命が持つよう、さらに多くの抗生物質が与えられます。

倒れるまで人工授精の繰り返し   乳牛たちは、病気がはびこる牛舎か糞と泥の塊の上で生活し、繰り返し人口受精させられます。子牛のためにできたミルクは人間が奪い取るため、子牛は生まれたその日に取り上げられてしまいます。牛も本来子牛の分しかミルクが出ないのです。乳を生産し続けるために、常に妊娠させられ続けます。体が疲弊し、とうとう乳が出なくなると、屠殺場へ送られ、ひき肉にされます。

子を奪われて泣き叫ぶ母牛   農場では、母牛が子を失ってから何日たっても、子牛たちを探して鳴き声をあげる姿がよく見られます。ある医師が農場を訪れたとき、子どもを探して徘徊し、一日中泣き声をあげる一頭の雌牛がいました。それは「悲しみにふけった、不幸で、 怒っている牛」の姿だったそうです。「あの母牛はきっと今朝、子どもを取られたに違いない」と彼は言いましたが、実にその通りだったのです。*1)

仔牛=“病気で苦しんだオスの赤ちゃん”   − 赤ちゃんは生まれたその日に母牛から離され、メスは母と同じ運命を背負うことになります。*2)オスは暗い小さな木箱に詰め込まれます。肉色を白く保つため、鉄分は低く、栄養分もほとんどない飲み物しか与えられません。 この酷い扱いは子牛たちに貧血や下痢、肺炎を引き起こします。恐怖、病気、孤独に震えながら、2、3ヶ月後にはもう殺されてしまうのです
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10倍の乳を出すための遺伝子操作とホルモン   子を奪われた後、母牛たちは日に何度も搾乳器に取り付けられます。本来摂れる量の10倍の乳を生産するため、遺伝子操作や強力なホルモンの投入、集中搾乳が導入されています。*3)BGH(ウシ成長ホルモン)の投入で、3〜5割が乳腺炎にかかっており、牛にかなりの激痛をもたらします。*4)

水も餌もない過酷な旅   牛の寿命は通常25年ですが、乳牛はわずか4、5年で体が崩壊します。*5)生き残った牛たちは屠殺場へ地獄の旅に連れ出されます。トレーラーには40〜45頭が詰め込まれ、夏は32〜35度の猛暑の中、何日も水も餌も与えられず、力尽きるものもいます。冬は体感温度マイナス10度の屋根のない、時速100キロのトレーラーに乗せられ、排尿や排便が凍りついた中で10時間も耐えなければなりません。多くの牛が途中で息絶えてしまいます。*6)

4割は歩行困難な“ダウナー牛”   4割近くの乳牛が汚物と徹底的な監禁、慢性妊娠と搾乳による緊張で歩行困難(=ダウナー)になっており、屠殺場に着くまでにはすでに手足が麻痺しています。*7)彼らは、手足をロープか鎖で結び付けられ、トラックへ引きずられます。

電気棒と残酷な引きずり降ろし方    脅えた牛はトラックを降りようとしないので、電気棒で突き落とされるか、チェーンやフォークリフトで引きずり降ろされます。言うことを聞かない牛は殴打され、顔から直腸まで突き刺されます。*8)牛をチェーンやフォークリフトで引きずり降ろすのはごく一般的なことで*9)、言うことを聞かない動物には、皮膚が剥がれ、コンクリートに血が滴り落ちるまで引っ張ります*10)

生きたまま皮を剥がし、手足を切断することに   トラックから降ろされた後、銃で頭を撃ち抜かれ、足から吊り上げられ、喉を切られ皮も剥がされます。しかし作業の流れが速く、従業員の訓練不足もあり、牛はときに意識のあるまま激痛を与えられることになります。あるものはまだ十分意識があるのに喉を切られ、手足を切り取られます
  効果的に失神させるためには、正確に撃たなければなりませんが、牛は脅えて突然止まったりするので、とても難しいのです。速い生産ラインの中で足かせをかけ、次の従業員が血抜きと食肉処理をする。*11)牛は「少しずつ死んで行く」のだそうです。
  従業員が動物の虐待を役人に訴えれば失業します。動物がきちんと死んだかどうか確認する暇も、生産ラインの速度が落とされることもありません。食肉産業は、どんなに残酷であってもどんな条件であっても、決して文句を言わない、強制送還を恐れる貧しい移民労働力の犠牲の上に成り立っているからです

疲弊した乳牛はスープかひき肉   乳牛は体があまりに疲弊しすぎているために、スープか、ペット・フード、または安いひき肉にされます。


*1) Oliver Sacks, An Anthropologist on Mars: Seven Paradoxical Tales, Vintage Books: New York, 1996.
*2) Compassion in World Farming, “Exotic Foods?Posh Nosh,” 2005.
*3) Joyce D’Silva, “Faster, Cheaper, Sicker,” New Scientist, 15 Nov. 2003.
*4) S. Waage et. al., “Identification of Risk Factors for Clinical Mastitis in Dairy Heifers,” National Veterinary Institute.
*5) Center for Food Safety, “What's Wrong With Factory Farming?” 2005.
*6) D.L. Roeber et al., “National Market Cow and Bull Beef Quality Audit?1999: A Survey of Producer-Related Defects in Market Cows and Bulls,” Journal of Animal Science, 2001.
*7) Eisnitz, p. 211.
*8) Eisnitz, p. 188.
*9) Eisnitz, p. 196.
*10) Eisnitz, p. 145.
*11) Joby Warrick, “They Die Piece by Piece,” Washington Post, 10 Apr. 2001.

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(source: PETA /GoVeg.com)