と殺までの真実

豚(ぶた)

権利を奪われた動物たち − 今日の畜産場のブタたちは、草原を走り回ることも、太陽を浴びることも、新鮮な空気を吸うことも、 coco-art.com 本来の動物らしい生活は何も与えられず、人間の食卓にあがるために、人工的に産み落とされ、生かされ、殺されているのです。毎年アメリカでは1億匹のブタたちが恐ろしい環境で飼育され、殺されています*1)。ブタたちは汚い倉庫にぎゅうぎゅうに詰め込まれ、そこから生涯出ることはありません。はじめて太陽の光を浴びる日は、それはと殺場に送られる時なのです*2)

尻尾を切リ取られる赤ちゃん− 本来ブタの赤ちゃんは母ブタのそばに数ヶ月いるものですが、畜産場では生後1ヶ月もたたずに母親から離されます。尾を切り取られ、歯も半分にカットされ、耳も切断され、そしてオスは睾丸も切り取られるのですが、これらの施術に鎮痛剤が使われることはありません。赤ちゃんたちは恐怖と激痛で悲鳴を上げます。

  そして場所によっては、小さなステンレスの飼育籠、”バタリーケージ”に一匹ずつ隔離されます。これらのケージは積み上げられるため、上のケージから下のケージへ、尿や排泄物が落ちてきます。

  成長してケージが小さくなると、他の子ブタたちと一緒に、汚いコンクリート床のケージにぎゅうぎゅうに詰め込まれ、piglets in cage食肉のための十分な大きさになるまで、生涯そこから出ることはありません。

  動物たちは動くスペースを全く与えられません。それが収益につながるからです。本来すばらしくきれい好きな動物であるのに、畜産場のブタたちは糞便、嘔吐物、また他のブタの死骸の中で生きることを強いられるのです。


生涯妊娠し続けるメス − 妊娠しているメスは、身動きも、手足をのばして横になることもできないような小さな金属箱の中で、悲惨な一生を送らせられるのです。冷たい鉄格子と糞が積み上げられた濡れたコンクリート床に挟まれ、死ぬまで巣の温かさも仲間の愛情を得ることもできないのです。出産すればすぐまた、強制的に妊娠させられます。体が疲弊して妊娠できなくなり、と殺場へ送られるまでずっと、この人工妊娠を繰り返し続けるのです。

欧米が禁止に動いた残酷な慣習 − 出産後、母ブタは“分娩枠”に移されます。妊娠枠よりも狭くさらにひどい機械で、子ブタを授乳するための小さなコンクリート床がついているだけです。*3) 従業員たちは時々、母ブタが子豚の授乳に疲れて休まないように、母ブタの足を開いて結び付けます。母ブタたちは動くことも許されず、床擦れを患うこともあります。この慣習はあまりにも残酷なため、フロリダ州、イギリス、スウェーデンでは既に禁止され、欧州連合でも2013年に禁止されることが決まっています。*4),5)

気が狂う母 − ブタはたいへん知能が発達した動物なので、このような長期の監禁状態はひどく退屈で、たいへんストレスが溜まるものです。 目の前にある棒を見つめる事以外何もできず、気が狂う母もいます。ノイローゼでケージの棒をかんだり、水のボトルを異常なまでに押し付けるしぐさが、よく公開されています。 *6) このような精神異常が見つかった場合はと殺場へ輸送されます。

70%は肺炎、大量の抗生剤 − 過密、風通しの悪さ、不衛生なケージの中では病気がはびこっています。極度の湿度と糞尿から出る有毒ガスのため、呼吸器官系疾患は日常的です。実際畜産場のブタの70%は、と殺前に既に肺炎にかかっています。*7) 有毒ガスと不衛生のため、感染症でも多くのブタが死んでいます。そして命をつなぎとめるために、大量の抗生剤が投与されています。また常に不衛生な状態から、1/4以上のブタたちが疥癬を患っています。*8)

  病気、運動スペースがないこと、また早く大きく成長させるための遺伝子操作により、ブタたちはしばしば関節炎や他の関節障害を引き起こします。*9) ケージの床は糞尿で固まった細い板であることが多く、小さなブタはその板の隙間に足が挟まり、ひどい怪我を負うこともよくあります。*10)

病気のブタを殴り殺す農場主 − 病気の動物は獣医の治療を受けるよりも、殺されてしまうことが多いのです。PETAの調査で、オクラホマ農場の経営者がブタを金属棒で殴り殺し、また餌も水も与えずに放置し、餓死させていたことがわかりました。 これはほとんどの農場で行われていることですが、用のない小動物は殴ったり、ドアに投げつけて殺しているのです。*11) 潜入ビデオ映像


と殺場への過酷な輸送 − 妊娠できなくなると、と殺場行きのトラックに乗せられ、過酷な天候の中、何マイルも続く死の旅に連れ出されるのです。たどり着くまでに、夏の熱さにやられて多くが死に、冬には中で凍結してしまいます。
 業界報告によると、アメリカでは毎年17万匹以上がトラックの中で亡くなり、42万匹以上が手足が麻痺した状態でと殺場にたどり着くそうです*12)。そしてまだ十分意識があるというのに、毛の処理のために、熱湯の中に投げ込まれるのです。
ブタの寿命は通常6〜9年もあるのに、オスたちはわずか生後6ヶ月でと殺され、決して大人になることはありません。


〜つづく〜


*1) Food and Agriculture Organization of the United Nations, “Pigmeat, Slaughtered/Production Animals (Head) 2002,” 10 Jun. 2003.
*2) Cambridge Daily News.
*3) Marc Kaufman, “In Pig Farming, Growing Concern,” The Washington Post, 18 Jun. 2001.
*4) Kaufman.
*5) The Humane Society of the United States, “Maryland: Support Minimum Crate Size for Pregnant Pigs,” HSUS Online, 2005.
*6) Lauren Ornelas and Juliet Gellatley, “A Report on the U.S. Pig Industry,” Viva! USA, 2004.
*7)  Gene and Lorri Bauston, “Brutality: Main Crop of Factory Farms?” EarthSave International Online, 2004.
*8)  “Swine Diseases (Chest): Mycoplasma Pneumonia,” Iowa State University College of Veterinary Medicine, 2005.
*9) IVOMEC Pharmaceutical advertisement, Pork Magazine, 17 Dec. 2002.
*10) Cindy Wood, “Don’t Ignore Feet and Leg Soundness in Pigs,” Virginia Cooperative Extension, June 2001.
*11) Jessica Gentry and John McGlone, “Alternative Pork Production Systems: Overview of Facilities, Performance Measures, and Meat Quality,” International Meeting on Swine Production, April 2003.

*12) Joe Vansickle, “Quality Assurance Program Launched,” National Hog Farmer, 15 Feb. 2002.

(source: PETA /GoVeg.com)

動物の裏話−勇敢な豚